大規模な地殻変動が起こっているのは、東北や首都圏だけではない。いま、日本各地で、誰も見たことのなかった奇妙な怪現象が次々と起こっている。それらが意味する最悪の事態とは何か。 琵琶湖の底が「沸いている」 「20年以上、琵琶湖の底をカメラで撮影していますが、こんなことは初めてです」 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター環境情報統括員の熊谷道夫氏は驚きを隠さない。 長年、琵琶湖を研究してきた熊谷氏らは2000年、探査ロボット「淡探」による湖底の調査を開始した。ところが昨年末、琵琶湖北部の高島市沖で、ロボットのカメラが前例のない光景を捉えた。 「広い範囲にわたって湖底から泥が噴き上げられているんです。『淡探』は直線で2kmの探査ルートを撮影しますが、その6~7割でこの現象が起きていた」 淡探のカメラが初めて泥の噴出を撮影したのは'09年末。このときは1ヵ所だけだった。だが、翌'10年末には1kmあたり