インターネット専業銀行である楽天銀行が、中小企業向け融資に参入する検討に入ったことが明らかになった。ネット銀行による本格的な法人向け融資は、これまで例がない。法人融資では大企業向けはメガバンク、中小企業向けは地方銀行などの領域であり、与信審査などのノウハウが必要なため、ネット銀行にとってハードルは高かった。楽天銀行はネット銀行の強みである低利融資に対する中小企業の需要は大きいと判断し、中小企業向け融資を銀行の収益基盤の強化につなげる計画だという。 手数料の安さを売りにするネット銀行各社は、24時間365日いつでも好きな時に振り込みや送金ができる利便性が受け、預金量や口座数は右肩上がりだ。ネット銀行と一口にいっても各社の得意分野はさまざまで、出資母体企業の事業と密接に結びついている。 SBIホールディングスと三井住友信託銀行が折半出資の住信SBIネット銀行や大和証券グループ本社が設立した大和