福岡市中央区の長浜地区にあるラーメン店「元祖ラーメン長浜家(ながはまけ)」が20日、すぐそばの同じ名前の店を相手取り、屋号の使用差し止めと売り上げ減少分の賠償を求める訴訟を福岡地裁に起こした。 この地区では、2軒のほかに「元祖・長浜」という言葉を看板に掲げる店が1軒営業しており、もう1軒が8月にオープンする。よく似た店が乱立する状態に、客も困惑気味だ。 長浜地区では50年以上前に、「元祖長浜屋」が営業を開始。めんだけをお代わりする「替え玉」発祥の店といわれる。細めんと濃厚な豚骨スープが特長で、安さも売りだ。 しかし同店従業員らが昨年12月、独立して近くに「元祖ラーメン長浜家」を開店。さらにいったんは独立店に移った従業員が今年4月、約100メートル先に同じ名前の店を開いた。 今回の訴訟で、先に開店した長浜家側は「同じ屋号や看板を使われて不当に客を奪われ、売り上げが減った。長浜家の屋号は商標登