◆すべては原爆から始まった:7 今も閉鎖都市として扱われ、秘密のベールに包まれたロシア・南ウラルの核施設マヤークが、この夏、朝日新聞記者の取材に応じた。軍事・民生双方の核を管轄する国営企業ロスアトムの傘下にある。マヤークが海外メディアに対応するのは極めて異例だ。被爆70年の節目に、米ロの原爆生誕地を取材したいとの意向を伝えていた。 ただ、マヤーク本体や、労働者らが住むオジョールスク市への立ち入りは認められず、マヤークの広報担当者が約100キロ離れたチェリャビンスク市まで車でやってきた。恰幅(かっぷく)のいい大柄のロシア人だった。 マヤークの科学環境技術次長、ユーリー・モクロフ氏(61)。工学博士でもある。父親も息子も含め親子3世代がマヤークで働く。マヤークに関する情報はすべて頭に入っている生き字引のような人物だ。ロシアの核政策の重要拠点で働く誇りをにじませながらも、近くのテチャ川への高レベ
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