監督 黒沢清 脚本 黒沢清、池田千尋 出演 西島秀俊、竹内結子、香川照之 小説が原作らしい。その原作はどうなっているのか知らないが、脚本がすばらしい。 ふとしたことがきっかけで、過去の「家族失踪事件」を調べはじめた元刑事(西島秀俊)。それを調べているうちに、その事件の起きた現場と、自分の家の「配置」が似ていることに気づく。 で、過去の「事件」のなかで、ひとり取り残された少女(すでに大人)から「記憶」を聞き出しているうちに、それに「類似」したできごとが、自分の家の、すぐ隣で起きはじめる。これが平行して描かれる。 過去の事件は「失踪事件」ではなく「殺人事件」だったのだが、そうすると近所でも必然的に「殺人事件」が起きることになる。「過去」が「現在」に反復されているのか、それとも「現在」が「過去」をととのえているのか。 これって、「推理映画」というか「殺人事件捜査映画」のようであって、実は、そうで