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  • 黒沢清・クリーピー | ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

    【黒沢清監督『クリーピー・偽りの隣人』】 黒沢清監督の『クリーピー・偽りの隣人』がすばらしい。もともと前川裕の原作『クリーピー』に黒沢テイスト的な細部があったのだろう。黒沢監督と脚の池田千尋は、原作の前半を中心に物語を再構成、2時間強の全体におさめるよう作劇を磨きあげた。 「隣人ホラー」と一括されてしまいそうだが、たとえば現在TV放映中、ユースケ・サンタマリア主演の『火の粉』などとは成り立ちがちがう。「隣接」が「合致」する瞬間の、形而上学的な恐怖が熟考されているのだ。隣接原理が換喩、合致原理が寓喩だとすると、黒沢の演出では換喩的寓喩、あるいは寓喩的換喩が映画にどうあるべきかが追究されている。細かい作品分析は劇場公開時にもういちどみてどこかの媒体用におこなうつもりなので、以下はメモ書きていどで思索ポイントを列挙するにとどめる。 西島秀俊は四年前までは刑事で、しかも犯罪心理学者的な傾向をもっ

  • 黒沢清・Seventh Code | ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

    黒沢清・Seventh Code ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ 黒沢清・Seventh Codeのページです。 【黒沢清脚・監督『Seventh Code』】 前田敦子の三月に発売される四枚目のシングル「セブンスコード」のPVが映画に発展したという、黒沢清監督の新作『Seventh Code』の最終回を、昨日、ユナイテッドシネマ札幌で観てきた。ローマ国際映画祭で最優秀監督賞と最優秀撮影技術賞をダブル受賞しての、一週間限定の凱旋興行。これは傑作だった。ちなみに撮影はいつもの芦澤明子ではなく、『ヒーローショー』『冷たい熱帯魚』などの木村信也。 かつて『カリスマ』で「世界の法則を回復せよ」という、カフカ的命法を発した黒沢清だが、その「法則」とは追走にまつわる運動線で世界をみたすことだといまならいうのではないか。それほど『Seventh Code』は追走的運動線の錯綜する、その意味では

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