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ブックマーク / ayamekareihikagami.hateblo.jp (4)

  • 黒沢清 × 西島秀俊 × 役所広司 トークショー レポート・『クリーピー 偽りの隣人』(1) - 私の中の見えない炎

    過去の失踪事件の謎を追う犯罪心理学者(西島秀俊)。その隣人(香川照之)は奇妙で怪しげな男である。隣人を不審がる主人公だが、(竹内結子)に魔の手が迫っていた。 6月から公開中の『クリーピー 偽りの隣人』(2016)は、『CURE』(1997)や『叫』(2007)、『岸辺の旅』(2015)などの黒沢清監督の最新作。難解な印象の強い黒沢清作品だが、今回はエンタテインメント性の高いスリラー映画になっている。いつもながら役者さんがよく、黒沢作品経験者の西島秀俊や香川照之が好演しており、出番の少ない川口春奈や笹野高史も実にうまく、他の作品では頭を抱えたくなる東出昌大ですら魅力的だった。 新宿にて上映後に黒沢監督と西島秀俊のトークショーがあり、『クリーピー』には出演していないが『CURE』や『ドッペルゲンガー』(2003)など黒沢作品常連の役所広司もトークに参加した(以下のレポはメモと怪しい記憶頼りで

    黒沢清 × 西島秀俊 × 役所広司 トークショー レポート・『クリーピー 偽りの隣人』(1) - 私の中の見えない炎
  • 黒沢清 × 篠崎誠 トークショー レポート・『蛇の道』『蜘蛛の瞳』(1) - 私の中の見えない炎

    10月公開の最新作『岸辺の旅』(2015)により、カンヌ映画祭の「ある視点」部門の監督賞を受賞した黒沢清監督。黒沢監督は1990年代にはVシネマも多数撮っているが、哀川翔主演の『蛇の道』(1998)、『蜘蛛の瞳』(1998)の二部作(特に前者)はVシネマの皮を被ったサイコホラーで、トラウマを観客に刻印する。 渋谷にて黒沢監督の特集上映が行われ、初日の『蛇の道』『蜘蛛の瞳』の後に黒沢監督が登場。トークの相手役は『おかえり』(1996)や『東京島』(2010)、『あれから』(2013)などを監督し、黒沢監督との対談『恐怖の映画史』(青土社)もある篠崎誠氏が務める(以下のレポはメモと怪しい記憶頼りですので、実際と異なる言い回しや整理してしまっている部分もございます。ご了承ください)。 黒沢清の恐怖の映画史 作者:清, 黒沢,誠, 篠崎 青土社 Amazon 【『蛇の道』】 『蛇の道』は、娘を殺

    黒沢清 × 篠崎誠 トークショー レポート・『蛇の道』『蜘蛛の瞳』(1) - 私の中の見えない炎
  • 黒沢清 × 篠崎誠 トークショー レポート・『蛇の道』『蜘蛛の瞳』(2) - 私の中の見えない炎

    【『蜘蛛の瞳』(2)】 篠崎「『蜘蛛の瞳』(1998)は大胆な映画で。娘が殺されている設定は同じで、復讐は冒頭で終わって不可思議なことが起こる。寺島進くんは死んだのか、白い布につつまれたものは何か、とか。 会社に入るころに、哀川(哀川翔)さんが酔っぱらっているのを説得するシーンが2回ありました」 黒沢「ああ、そうだった」 篠崎「黒沢さんは編集の段階で、シーンを入れ替えることがありますね。 きょう西山(西山洋市)さんにメールしたら、ちゃんと答えが来まして。予定稿の仮タイトルは “殺し” で、寺島さんをちゃんと殺している。映画はシナリオ通りだと。 復讐は冒頭で貫徹。あとは別次元の話になっていく。印象に残るのは夫婦の関係性です」 黒沢「そう。それが主軸ではないけどサブストーリーになってる。家に帰ると奥さんとの微妙な関係があるのは『CURE』(1997)と似ている」 篠崎「奥さんも仕事していて、状

    黒沢清 × 篠崎誠 トークショー レポート・『蛇の道』『蜘蛛の瞳』(2) - 私の中の見えない炎
  • 黒沢清 トークショー レポート・『フック』(1) - 私の中の見えない炎

    閉館が決まった吉祥寺バウスシアター(爆音映画祭)にて、スティーブン・スピルバーグ監督『フック』(1991)のリバイバル上映が行われた。『フック』は、巨額の制作費や豪華キャストで公開当時は話題を集めたけれども、いまはあまり顧みられることのないファンタジー大作。 仕事人間の弁護士・ピーター(ロビン・ウィリアムズ)は子に嫌われていた。ある夜、子どもたちがさらわれ、窓にはフック船長(ダスティン・ホフマン)からの挑戦状が残される。実はピーターこそが大人になったピーターパンであった。ティンカーベル(ジュリア・ロバーツ)とネバーランドへ渡った彼は、子どもたちを奪還すべく特訓する。一方フックは仕事しか頭にない父を棄てて自分のもとへ来いと、子どもたちを巧みに誘惑。長男はフックに心を動かされるのだった。 上映前に『CURE』(1997)や『叫』(2007)、『リアル』(2013)などで知られる黒沢清監督のト

    黒沢清 トークショー レポート・『フック』(1) - 私の中の見えない炎
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