朝日新聞に掲載された、鶴見俊輔さんと徳永進さんの対談が素晴らしい。特に徳永進さんの言うことが素晴らしい。編集の腕もあるだろうが、全部を引用したいくらいだ。私がここ数年断続的に考えてきたというより思い知らされてきてなんとか言葉にできるようになったことを裏付けてくれる言葉に満ちていた。 2006年12月27日(水曜日) 朝日新聞(朝刊)13面 「鶴見俊輔さんと語る 生き死に 学びほぐす」 一年間におよそ百人の死に立ち会い続けて、生を死の側から見据える眼を深く養い続けてきた医師、徳永進さんの言葉には痛快なユーモアさえ感じられる。「死と取引できる」くらいの「あきらめる力」を出せるように「ベルトコンベア」から「はみ出した」生き方ができなけりゃ、と自ら医者の世界のベルトコンベアからはみ出し、ホスピスケアを含めたホンモノの地域医療に人生をかけている徳永さんは言う。 私が医者になったころ、自宅で亡くなる人