目次は以下の通りです。 プロローグ 「ゼロ年代の思想」の風景 第一章 「ニューアカ」とは何だったのか? 第二章 浅田彰と中沢新一──「差異化」の果て 第三章 蓮實重彦と柄谷行人──「テクスト」と「作品」 第四章 「ポストモダン」という「問題」 第五章 「九〇年代」の三人──福田和也、大塚英志、宮台真司 第六章 ニッポンという「悪い場所」 第七章 東浩紀の登場 第八章 「動物化」する「ゼロ年代」 ●冒頭部分(抜粋) 本書は、八〇年代から現在までに至る「ニッポンの思想」の変遷を、筆者なりの視点から辿り直してみようというものです。 と、書くと、すぐさま読者の皆さんは、心の内に幾つもの疑問を思い浮かべることでしょう。 「どうして八〇年代からなの?(それ以前は?)」 「なんでアナタが書いてるの?」 「そもそも“思想”って何ですか?」 まだまだありそうですが、とりあえずこの三つの疑問に順番に答えてみま