photo by Ichiko Uemoto 編集という職業柄、カメラマンのブックを見せてもらうことが多い。多いときは、1週間に2人ぐらいだろうか。もちろん、どの人もプロで仕事をされている方なので、当たり前だけど写真が上手い。ただ、自分は写真を勉強したこともないし、評論家でもないので、「良い写真って、何だと思いますか?」とか「足りない部分があれば、言ってください」とか聞かれて、正直困ることがある。だって、本当にわからないから。だけど、好きな写真ならわかる。かなり個人的なレベルの話になってしまうけれど、「この人と仕事がしたい。何か企画考えなきゃ」。そう思わせてくれる人に出会った瞬間は、本当にうれしいし、この仕事をやってて良かったと素直に思う。 写真家、植本一子ちゃんとの出会いは偶然だった。いきつけの渋谷のおでんや「6」のおかみに「このコの写真、すごくいいから見てみて」とホームページを教えても