知的財産の概念の稀薄さゆえに横行する、コピー商品や不正ダウンロードに国際社会からの批判も高まっている中国。しかし国内では、そんな無法状態でもたくましく生き抜くビジネスモデルが次々と登場している。 マイクロソフト社の「office」の互換ソフトで知られるキングソフト社は、同社のセキュリティソフトを無償で提供。但し、同製品をインストールしたパソコンには、バナー広告がポップアップ表示されることとなる。 まともにソフトを発売したところで不正コピー商品が氾濫したり、ファイル共有サイトで不正ダウンロードされるのがオチ。それならば、ソフトは無償で提供し、広告料でしっかり収益をあげようという新たなビジネスモデルだ。 一方、音楽業界では、不正ダウンロードを逆手に取るような戦略も行われている。中国のレコード会社、モダンスカイ社は、不正ダウンロードに悩まされて来たCDやDVDの販売による収益を度外視。逆に不正ダ