英国会議事堂で18日、英議会史上初めて日本酒が振る舞われた。今年の議会開会を祝って上院が催したパーティーでの「一献」で、日英交流150周年を記念しての試み。駆け付けた日本酒造組合中央会の佐浦弘一理事ら関係者は「サケ」の国際化と上々の評判を喜んでいる。 英国のパーティーはシャンパンやワインが定番で、米国などに比べ日本酒の浸透度は低いが、議会関係者からの提案で日本酒の提供が実現。議員ら約200人が宮城県と富山県の純米大吟醸酒などを楽しんだ。佐浦理事は「予想以上のいい反応だった」と話した。 パーティーではロブスターやサーモンなど日本酒にも合う料理が並んだ。上院議員の1人は「つい2杯も飲んでしまった。料理と相性もいいし、英国での日本酒人気も高まりそう」と話した。 日英修好通商条約締結(1858年)から150周年となった昨年から今年にかけ、日英両国では官民で多彩な記念行事が行われている。(共同) [