安倍晋三首相や麻生太郎財務相が公文書改ざんを知ったのは、本当に公表前日の11日だったのか。19日開かれた森友学園問題をめぐる参院予算委の集中審議で、野党側の追及はこの点にも集まった。官僚にげたを預けるような首相らの姿勢と、それに応じるような財務省側の答弁。疑惑は晴れず、議場は荒れた。 7時間に及んだ集中審議。安倍首相がいつ改ざんの疑いを把握したのかに質問が及ぶと、委員会室は騒然とした。 安倍首相は14日の参院予算委員会で、改ざんの報告を受けたのは「11日」と答弁した。一方で、翌15日に、「文書の一部が国土交通省に保存され、書き換え前のものである可能性がある」と6日に伝えられていたことが判明した。財務省は8日に「改ざん後」の文書のみを国会に開示。この点を野党は追及している。 「何で改ざんの可能性があると報告を受けながら、国会にも国民にも知らせなかったのか。野党や国民の疑問に、丁寧に誠実に対応