ちゅー写真にハグ写真、えっろーいおねだりトークに別れ話の愁嘆場まで大充実のラインナップ。 これはきつい。絶望的な仕打ちだ。 でも、他人からするとすさまじく面白い。 気の毒に……と同情するはしから、吹き出してしまうようなところがある。 一体なぜか。 答えは『なぜ他人の不幸は蜜の味なのか』の中にあった。 著者は、脳科学者で精神科医の高橋英彦。身体の断層写真を撮るMRI装置を使って、脳を撮影し、その働きを研究してきた。“脳に関する研究が進んだ結果、「他人の不幸を喜ぶのは、人間の脳がそのような仕組みになっているからである」ということがわかってきました”と語る。 他人の不幸に接したときに、あるときは心から同情し、あるときは喜びや心地よさを覚える。この違いはどこからくるのか。 著者はこう解説する。 “相手に対して「妬み」の感情を抱いている時、脳はその人の不幸を、より強く「喜び」として感じます” “一方