会社を創業して私がまだ20代の頃、インターネットバブルが崩壊し、株価が大暴落して株主は怒り、業績も悪化、マスコミからは叩かれ、社員からは信頼を失っていた時期がありました。大きな志を持って頑張っているのに、なぜ自分ばかりこんな目に遭うんだと、今にも心が折れそうになっていました。 同じころに、私と史上最年少上場企業を競い合ったライバルの社長が、大株主に対して我慢しきれず、「もう出入り禁止だ」と反旗を翻したところ、逆にそれを理由に会社を追い出されるという出来事がありました。 私はそれを知った時、何があろうと「キレたらそこでゲームオーバー」なんだと気づかされました。そしてその言葉を今に至るんで、ずっと胸に刻んでいます。 まだ若い経営者だった自分が、仕事もまた我慢比べのようなものだと考えられたのは、学生の頃に通っていた雀鬼会で「麻雀は、洗面器に顔を突っ込んで最後まで顔を上げなかった者が勝つ」と教えて