本質論としてのゲーム・スタディーズ 中沢新一・中川大地編『ゲーム学の新時代』(NTT出版、2019年)に所収。主にゲームの定義論という視点から、2000年ごろに北欧で成立したゲームスタディーズの成立史とその背景をたどっている文章です。有名な「ルドロジー vs ナラトロジー」論争(その実態が盛大に誤解されていることでも有名な)についてもいくらか触れています。 ついでに言うと、いいかげん「ルドロジー × ナラトロジーにうかつに言及すると知ったかぶりがばれるので危険」という認識が広まるといいなと思います。そんな「論争」などなかったのです(少なくとも想定されがちな姿としては)。以下のエントリーも参照。 立派なゲーム研究者になるための10の心得 - 9bit ゲーム・ミーツ・アート―ビデオゲーム・アヴァンギャルドの可能性 https://mediag.bunka.go.jp/article/arti
まつなが / Matsunaga 美学とゲーム研究を勉強しています。 Interested in aesthetics, philosophy of art, and game studies.
必要があって様式(style)という概念について多少勉強したのでメモ代わりにまとめておきます。「様式」(文学だと「文体」)という言葉を問題にしたいわけではなく、芸術学まわりで頻出するあの概念の中身を問題にします*。具体的には、「ロマネスク様式」や「定朝様」や「8bitスタイル」などと言われる場合のそれです。 学部生時分の自分が読んだらためになったであろう内容を意図して書いてます。注は詳しく知りたい人向け。 文献 目を通した文献は以下*。 Elkins, J. 2003. “Style.” Grove Art Online. https://doi.org/10.1093/gao/9781884446054.article.T082129. Gombrich, E. H. (1968) 2009. “Style.” In The Art of Art History, 2nd ed., ed
日本国内に存在する「きのこ」は4,000〜5,000種類とも言われ、そのうち食用とされているものだけでも100種類はあるそう(林野庁のサイトより)。 つまりスーパーに並んでいるものは、全体のうちの本当にごくごく一部。私たちは「きのこ」に普段親しんでいるつもりで、実は何も知らないのだ……と、宇宙の広さを知ったときのような途方もない気持ちになります。 アグレッシブなきのこマンガ「きのこくーちか」 (C)新國みなみ/小学館 【楽天市場】 きのこくーちかの検索結果 そんな奥深い「きのこ」の世界をテーマにしたグルメマンガが、新國みなみ先生の「きのこくーちか」です。 主人公は、きのこアーティストの「ゆん太」と、雑貨店で働くロシア人の「ワーニャ」。京都で同居するふたりのゆるゆるな日常の中に、さまざまな「きのこ」とそれらを使った料理が登場します。この京都・ロシア・きのこ、という“メジャーから一歩ハズした”
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