出張族のビジネス需要を中心にプリペイドカード付きの宿泊プランが人気を呼んでいる。コンビニエンスストアなどで利用できるクオカードをホテル側が宿泊者に提供し、事実上の割引となるためだ。企業が出張費削減のため、宿泊費の「実費支給」が増えていることも人気の背景にある。ただ、クオカード分まで含めた宿泊費の請求は違法となるだけに、出張費の請求には注意が必要だ。 ネットの宿泊予約サイトで検索すると、「出張応援」などのうたい文句で、クオカード付きの宿泊プランが目に付く。総合旅行サイトの楽天トラベルによると、クオカード付きプランの昨年6月〜今年5月の予約件数は前年同期に比べ約1.5倍。東日本大震災で落ち込んだビジネス需要を取り戻そうとした狙いが当たった格好だ。 東武ホテルレバント東京は昨年4月からクオカード付きプランを導入したが、担当者は「月によっては150〜200件の予約があった」と高い集客効果を認め