私とは何かは哲学永遠不変のテーマだが、日本人の二人の哲学者がこの命題を全く違った形で示している。中島義道氏と永井均氏は共に私がある時期出会った哲学者である。出会うとは僭越だが、出会いは師弟という形式的レヴェルを遥かに超え得る。何故他にも大勢哲学者はいるのに、この二人に私が啓発されたか?それをこのブログで究明しつつ来場者と共に私や私であること、私の感性について考えたい。このブログは二人の哲学者に共鳴する全ての人たちによる創造の場である。 前回取り上げた「生きてるだけでなぜ悪い?」において香山リカと中島が対談したのは本自体が出版されるよりも更に一年くらい前で日本では安倍首相が退陣することになった当日に対談の一回(どの箇所であるかまでは不明である)は行われている。その世相で語られた年金問題その他の官僚組織の腐敗や、霞ヶ関埋蔵金といったことが槍玉に挙げられていた時に一切そういうことに対して怒りを持