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ブックマーク / yondance.blog25.fc2.com (12)

  • 分け入つても分け入つても本の山 ふぞろいの林檎たち

    「山田太一、小此木啓吾、「家族」を語る」(PHP研究所)絶版 *再読 →ねじり鉢巻きをして自己啓発書やビジネスを血まなこで速読するのもいいけれど、 好きな作家のイージーでチープかつルーズな絶版対談を だらだら酒でものみながら亀のようにゆっくり再読するのもまた楽しい。 書を読んで、もしかしたら個性的な人間とは嫌なやつのことではないかと思った。 こちらはいままでほとんどだれからも褒められたことがないので、 もうやけくそになって人目をはばからず自画自賛をすると(てへへ♪←かわいく!) わたしのどこがすごいかと言ったら古今東西の戯曲代表作をまあほとんど読んでいるからだ。 たいがいの研究者は専門外国語の枠にこだわるのが流儀らしいので、 これほど国や時代にこだわらず、言わば節操なく劇作を読み漁っているものはいないと思う。 世界万国、時代いっさい問わずに、だ。 万が一おられたとしても、感想をこうし

    akihiko810
    akihiko810 2014/09/02
    山田太一 1~4
  • 分け入つても分け入つても本の山 「沿線地図」

    ≪ 2024/01 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  ≫ Navigation LIST 「沿線地図」(山田太一/大和書房)絶版 →テレビドラマシナリオ。1979年放送作品。全15回。 (1)「いま幸福ですか?」 いまの連続ドラマでは毎回、タイトルがつくでしょう。 あれがいつから始まったか、だれが始めたかは調べたけれどもわからなかった。 1983年放送の大ヒットドラマ「ふぞろいの林檎たち」には各話のタイトルがある。 このドラマから例をあげると「学校どこですか?」「恋人がいますか?」 「生き生きしてますか?」「なにを求めてますか?」「親友は誰ですか?」 「キスしてますか?」「どんな夢見てますか?」「大きな声が出せますか?」 「ひとの心が見えますか?」「胸をは

    akihiko810
    akihiko810 2013/05/17
    「沿線地図」(山田太一
  • 分け入つても分け入つても本の山 「ニーチェの言葉」

    ≪ 2024/01 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  ≫ Navigation LIST 「あらすじとイラストでわかる 道をひらき、幸せを導く ニーチェの言葉」(イースト・プレス) →チープなだか、思いのほか、というか、 思った以上にニーチェの言葉がよかった。 ページ右にニーチェの言葉、左にその名言を解説したつもりの、 まったくニーチェの発言とは関係ないくだらぬ処世訓や成功哲学がつづられている。 人生にまあ外見上は失敗したと言ってもよいニーチェの言葉を習って、 いったいだれが成功できる、あるいは幸福になれるなどと愚かにも考えるのか。 ニーチェの言葉なんか参考にしたら人生が狂う人のほうがはるかに多いはずだ。 このための左の解説なのだろう。とにかくありきたり

  • 分け入つても分け入つても本の山 山田太一講演「福田恆存を読む」

    ≪ 2024/02 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29  ≫ Navigation LIST 9月30日紀伊国屋サザンシアターにおもむく。 「福田恆存とその時代」なる催しのなかで山田太一先生の講演があるからである。 以下メモと記憶をもとにして講演をできるだけ忠実に再現するが、正確性に自信がない。 制限時間が短かったからでしょうか、山田先生はいつもよりもかなり早口でした。 このため先生の意図とは違う採録もあるかもしれません。 7割程度しかわが耳は聴き取れていないような気がします。 以上の事情をよろしくご了承のうえ、どうかお目通しくださいませ。 山田太一講演「福田恆存を読む」――。 この歳になりますと、歳相応に周囲の人が死ぬわけです。 友人知人が死んでいきます。 こういうこと

  • 分け入つても分け入つても本の山 「ふぞろいの林檎たち」

    ≪ 2024/03 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  ≫ Navigation LIST 「ふぞろいの林檎たち」(山田太一/新潮文庫)絶版 *再読 →テレビドラマシナリオ。昭和58年放送作品。全10回の連続ドラマ。 女「カール・ルイスっているでしょう」 男「あの陸上競技の?」 「うん、そう」 「そのカールが(なんだって)」 「あきらめるなって」 「うへえ」 「ネバーギブアップ。サインを求められると色紙にかならず書くらしいの」 「だから?」 「別に、フフ――(このままでいいのかという思い)」 「そんなことをね」 「え?」 「あきらめるなとかね、言う人はね。カール・ルイスとかいう、あの黒い奴はだね」 「黒い奴は失礼じゃない」 「とても勉強ができそうには見えない

  • 「ようこそ先輩 西村賢太」 分け入つても分け入つても本の山

    ≪ 2024/02 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29  ≫ Navigation LIST NHK「課外授業 ようこそ先輩」を視聴する。 今日登場する先生は前科一犯の芥川賞作家・西村賢太氏(44)。 授業のテーマは「私小説を書いてみよう」ということらしい。 兄事する西村先生のことをあまり悪く言いたくないのだが、氏はのっけから嘘をついている。 子ども相手に嘘をつくのは汚い大人だぞ。 私小説の書き方として西村賢太の教えるのが「自分のダメなところを書こう」――。 デタラメを言うな西村賢太よ! 私小説を書くこつは、いかにうまく嘘を書いて読者を騙すかではないか。 具体例を示そうではないか。 この番組で純真な子どもたちと穏やかに触れ合っている西村賢太先生の私小説から。 「ぼくは昔か

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    akihiko810 2011/10/21
    >友人や恋人の隠している、人に知られたくないと思っている秘密の欠点を、これ見よがしに暴き立てるのが芥川賞作家・西村賢太氏の私小説作法ではなかったか!
  • 分け入つても分け入つても本の山 「ファンキー!」

    ≪ 2024/02 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29  ≫ Navigation LIST 「ファンキー!――宇宙は見える所までしかない」(松尾スズキ/白水社) →第41回岸田國士戯曲賞作品(1997年)。 作品を読んで松尾スズキはたいへんな才能を有する演劇人であると思った。 日の演劇人の才能とはなにか? どのくらいうまく子どもをだませるか、である。 テレビにも映画にも音楽にも漫画にも夢中になれない繊細なあたし・ぼく。 少年少女の傷つきやすい感受性は演劇を志向するようである。 こう考えると、松尾スズキは日の正統的な演劇人であることが了解される。 すなわち、寺山修司、アングラ演劇、つかこうへい、鴻上尚史の後継者といえよう。 子どもだましと大人は笑うだろうが、果たして

  • 分け入つても分け入つても本の山

    akihiko810
    akihiko810 2008/11/09
    >「本の山」にようこそ。ひとによってはゴミの山のように見えるかもしれませんが……。
  • 分け入つても分け入つても本の山 早稲田の先輩

    ≪ 2024/03 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  ≫ Navigation LIST 2008.7.11 生まれて初めての歌舞伎鑑賞をしたのだが、感想どころではない。 久しぶりにまいったよ。書かずにはいられない。 歌舞伎へはある男性から誘われて行くことになったのである。 うちのブログをお読みくださっているかたである。 大学の先生で年齢は40を超えている。 先生のブログを拝見すると、きれいな奥さんがいると書かれている。 お子さんもふたりいらっしゃるらしい。 そんなかたぎの人間から歌舞伎に誘われたことをとても光栄に思った。 よろしくお願いしますと返信した。 この先生と今日歌舞伎座で「義経千桜」を観た。 歌舞伎はやはり無学なわたしには理解できなかった。 帰

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    akihiko810 2008/11/09
    >「装置ってなんですか? そんな言葉を使って恥ずかしくないですか?」このときはわたしもにらみかえす。「なら装置なんてどこにあるんだ!」
  • 分け入つても分け入つても本の山 わたしのどもり

    ≪ 2024/03 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  ≫ Navigation LIST 持って生まれた吃音症に悩んでいた時期がだいぶありました。 吃音、どもりです。みなさんのクラスにもひとりはいたのではありませんか。 つっかえて言葉がうまく話せないため、笑いものになっていた児童です。 村上春樹は「ノルウェイの森」でどもりの青年を嘲笑的に描写しています。 死ねよ春樹と思いましたが、一般の人間の吃音者への認識はこの程度なのでしょう。 当事者はたいがい死ぬほど苦しんでいるんですけどね。 言葉がつっかえて出てこない状態の人って健常者から見たらそんなにおかしいんですか。 あわてないで落ち着いて話せばいい、なんて思っているのでしょう。 ちがいます。吃音は癖というより

    akihiko810
    akihiko810 2008/11/09
    >文学的な両親を持ったものだと思います。父は神経症(どもり)、母は精神病なのですから。
  • 分け入つても分け入つても本の山 才能がない

    akihiko810
    akihiko810 2008/11/09
    >上野で待ち合わせをしていたのだが、どんな顔をして逢えばいいのか気まずかった。小説の感想をいわなければならなかったからである。
  • 分け入つても分け入つても本の山 「Dr.キリコの贈り物」

    ≪ 2024/03 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  ≫ Navigation LIST 「Dr.キリコの贈り物」(矢幡洋/河出書房新社) →1998年に起こった宅配毒物自殺事件に取材したもの。 あの事件を憶えていますか。 ドクター・キリコと名乗る男性がインターネット上で知りあったひとに青酸カリを送付。 その意図は、これがあればいつでも死ねる。だから、いま死ぬ必要はない。 いわば自殺防止のためのお守りとして青酸カリを有償配布していた(3万円)。 だが、それを実際にのんで自殺する主婦がでたことから事件が露見。 ドクター・キリコも青酸カリをのんで自殺する。 みなさまはどうしますか。 もし見知らぬひとから自殺したいといわれたら。 家族や友人ならそれはとめるでしょ

    akihiko810
    akihiko810 2008/11/09
    >かつてわたしも初対面のひとに自殺したいといわれたことがある。自殺したいですよねと同調した。
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