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ブックマーク / note.com/wakusei2nduno (3)

  • この2年間、いろいろなことにウンザリして業界から距離を取り、コツコツと本を書いていたことについて|宇野常寛

    今週の木曜日(10月20日)に、僕がこの2年間コツコツ書いてきたが発売になる。タイトルは『砂漠と異人たち』、これだけ聞いてもサッパリ何のか、分からないと思う。昨今のトレンドからすると「○○日で○○が身につく』といった「効用」を主張するタイトルや、あるいはSNSで他人に「これはいかがなものか」と石を投げることで自分を賢く見せたい人の材料になりそうな『(あまり知力のない人でも叩けそうな、いかがなもの)』とかを露悪的にタイトルにするほうがいいのだろうけれど、僕はあまりそういうのは好きじゃないので、このタイトルにした。 では、どんな内容かというと、それは現代の情報技術と人間との付き合い方を考えただ。ピーター・ティールという人物を僕はあまり好きになれないのだけど、彼が『空飛ぶクルマがほしかったのに、手にしたのは140文字だ』という言葉で表したかった、この情報技術への「いいんだけど、なんか違う」

    この2年間、いろいろなことにウンザリして業界から距離を取り、コツコツと本を書いていたことについて|宇野常寛
  • 加藤浩次には狭すぎる|宇野常寛

    加藤浩次とは二年間、毎週木曜日の朝に彼が司会を務める日テレビのワイドショー『スッキリ』で同席していた。 よく、ケンカしていた。 というか、基的にワイドショーは議論すると悪評が立つので(まったくもってどうしようもないことだと思うが)、僕以外の誰も意見を述べていなかったように思える。だから森圭介アナウンサーも、コメンテーターの坂口孝則さんも、もちろんたいていのことについては意見を(それもかなり鋭いものを)持っているが、森アナは立場的に進行の管理に、坂口さんは議論の前提となるデータを差し込むことにそれぞれ集中している。そうなると、少なくとも僕が出演していた木曜日の出演者で、加藤さんと議論する出演者は僕以外あり得なかった。正確に言えば、僕には(そしておそらくは加藤さんも)ケンカしているつもりはなかった。意見は合わないことのほうが多かったけれど僕も加藤さんも、意見の交換を楽しんでいたと思う。 ワ

    加藤浩次には狭すぎる|宇野常寛
  • 京都アニメーションと、山本寛監督のこと|宇野常寛

    僕はいま、仕事韓国に滞在している。ソウル市の主催するマンガ、アニメ、ゲームなどのサブカルチャーの未来を考えるイベントに招待されたのだ。今年の春に僕の(『若い読者のためのサブカルチャー論講義』)が翻訳出版されたことが影響しているらしい。滞在中は市のイベントに登壇するほかに、現地の出版社の企画したファンミーティングに出たりメディアから取材を受ける予定だ。そしてこのタイミングで日から来た以上、必ずこの話題について尋ねられるだろう。そう、京都アニメーションの事件のことだ。 最初に断っておくけれど僕はこの件について、特に事件直後に話題を集めている段階で言及するのは当に嫌だった。 僕は特に京都アニメーションの熱烈なファンというわけではない。けれどそれなりにこのスタジオの作品は見てきたし、感心させられた作品も多い。だからこの事件当に残念で仕方ない。いや、それ以前にあまりに卑劣な犯人の行為とそ

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