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ブックマーク / plaza.rakuten.co.jp/norimasa1718 (3)

  • 大江健三郎v.s.伊集院光2 - M17星雲の光と影:楽天ブログ

    2008.03.03 大江健三郎v.s.伊集院光2 (15) カテゴリ:その他 泥棒の背中を洗う警官、その警官の背中を洗う女店員。ここには物語を、文体を立体的にする複数の視点が存在している。その伊丹の視点に大江は共感する。そのことばは伊丹を深く励ましたであろうと思う。伊集院が静かに語りはじめる。 「伊丹さんにはよく意味のわからないNGと、よく意味のわからないおっけーがあったんです。なぜ今のがだめなのか、なぜ今のがいいのか、やってるこっちにはよくわからない。でも役者はとにかく淡々と何度でも繰り返し演じるしかない。でも、あのシーンでは最初の出前持ちをからかうシーン、最後の背中を洗うシーン、あれはとにかく延々と繰り返し演技させられたのを覚えています。伊丹さんはその大江さんのことばを聞いて、きっと「報われた」と思ったと思いますよ」 ひとつの物語を複数個の視点から立体的に浮かび上がらせる。大江はこの

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  • 川上未映子「乳と卵」 - M17星雲の光と影:楽天ブログ

    2008.03.11 川上未映子「乳と卵」 カテゴリ: 「文藝春秋」3月号、川上未映子「乳と卵」を読み終える。 私としてはこういう「生もの」を読むのは珍しい。芥川賞にもさして興味はないのだが、「文藝春秋」に受賞作が掲載されると、半ば習慣でぺらぺらとページをめくってみるのである。 しかし、ほとんどの場合、冒頭の数ページを読んだだけでやめてしまう。ここ数年で作品を最後まで読み通したのは、金原ひとみの「蛇にピアス」だけではなかったろうか。 だから、冒頭に書いた一文は、事実の説明というより、私にとってはほとんど「評価」に近いのである。要するに、それほど怠惰で関心の薄い読み手のこころにも訴えかけるある種の力をもった作品だということである。 その感想を少しだけ書いてみることにする。 新聞の全面広告で彼女の全身写真を見たりしたせいで(念のために言っておくが、服は着用されている)、正直、こういう売り方に

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    akihiko810
    akihiko810 2008/10/21
    >好きな作家として、以下のような人々を挙げる。村上春樹、カート・ボネガット、サリンジャー、柴田元幸の訳す翻訳小説のような無駄のない文章。
  • 大江健三郎v.s.伊集院光1 - M17星雲の光と影:楽天ブログ

    2008.03.03 大江健三郎v.s.伊集院光1 (11) カテゴリ:その他 日曜の午後、マンションの排水管の点検のため、自宅で過ごす。この時間帯には外に出ていることが多いので、手持ちぶたさんとどうつきあったらいいか、よくわからない。しかたなくラジオのスイッチをひねる。 TBSラジオの伊集院光の番組が流れている。ゲストを迎えてのクイズ・コーナーだ。ゲストが何十年も前に受けた雑誌や新聞のインタビュー記事をもとに、その時の答を覚えているかどうかを試すという、まあ、たわいのないおちゃらけコーナーである。 私はベランダの「ひめうつぎ」や「るりまつり」の枯れ枝をはさみでぱちんぱちんと切りながら、それを聞くともなく聞いている。 コーナーが始まる。女性アナウンサーがゲストを紹介する。「日のゲストは大江健三郎さんです」。 うん?大江健三郎?「伊集院光の日曜日の秘密基地」のゲストが大江健三郎?はて、面妖

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