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ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (2)

  • 宮崎哲弥&呉智英『知的唯仏論』

    宮崎さんから頂戴しました。ありがとうございます。しかしこの対談は題名通りに知的刺激に満ちてますね。最初は宗教マンガ(僕も名作だと思う『祝福王』など)を題材にしてわりと軽めに話題に入るのですが、書の主要部分といっていい第二部の「宗教と「この私」」は濃密な仏教論というだけではなく、近代、意識、キリスト教や現代西洋思想の問題領域、そして個々の生き方までするどく切り込んでいきます。主に話し手は宮崎さんですが、要所要所で呉氏が問題を提起してさりげなくリードしていくのがある意味にくい(笑。 「宮崎:私の考えでは、仏教は、先に縷説した独我論的な思考を内側から破る方途を提供できる、たぶん唯一の実践哲学なのに、誰もそこに注目しない。「「この比類なき私」から入り、「縁起する無我」で出る」仏教だからこそ可能は「救済」ですのに」(240頁)。 「この比類なき私」から入り「縁起する無我」で出る宗教という発言は、第

    宮崎哲弥&呉智英『知的唯仏論』
  • 宮台真司『宮台教授の就活原論』

    以前、宮台さんたちの「マル激トーク・オン・ディマンド 」に出演させてもらったときに、学生の就職の話で盛り上がった記憶がある。書でも冒頭に書かれているように、宮台さんは首都大学で就職支援委員会で委員長と委員を長年経験された。僕もこのブログで何度か書いたがアジア経済危機前夜から今日まで就職委員と委員長を15年ほど経験している。ただ大学の教員が「ふつう」の感性をもっているならば、いまや学生がどのように就職を考え、それを実行し、学生たちがその後どのような生活を送っているのか、考えないでいることは難しいだろう。学生をみればいまここにある危機が見える(同時に希望も)。 書は僕の『偏差値40から良い会社に入る方法』と利用している言語(経済学と社会学の違いなど)は異なるが、語っていることは驚くほど似ている。 例えばあまたある就職の特徴でもあり、業者のレクチャーなどでおなじみの『自己分析」「自己実現」

    宮台真司『宮台教授の就活原論』
    akihiko810
    akihiko810 2012/08/11
    >働く人間たちは、自分の力で社会の中にホームベースを作っていくしかない
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