山田尚子監督×牛尾憲輔 インタビュー ときに自分のコアを支える存在にもなる、「何かを”好き”だと思う気持ち」。 だからこそ、誰かにそれを打ち明けることは勇気も必要ですが、大切にしているものを分かち合ったり、自分とは違う誰かの「好き」を発見したりすることは、ひとりでは想像もつかなかったような新しい場所へと導いてくれることがあります。 三人の少年少女たちが、「自分らしさとは?」という、等身大の葛藤を抱えながら揺れ動く心模様を繊細に捉えた、映画『きみの色』(2024年8月30日公開予定)。音楽を通じて共鳴していく主人公たちの姿の中に、自分と誰かの世界が混ざり合っていくことの喜びと、そこから何かが変わっていくときの高揚感が、色彩豊かな映像表現で描かれています。 今作で4度目のタッグを組むことになった、山田尚子監督と音楽監督を務めた牛尾憲輔さん。お二人が創作する中で感覚的なものをどう共有しているのか