NPO法人アニマルライツセンター(東京・渋谷)は11月25日、国内の毛皮農場がすべて閉鎖したと発表した。かつて国内には4000近く毛皮農場があったが、2012年からは新潟県にある「大塚ミンクファーム」だけが運営を続けていた。このほど、同農場が閉鎖したことが確認された。閉鎖に追い込まれた背景には、エシカルな製品を求める消費者の存在があった。(オルタナS副編集長=池田 真隆) 「飼育されていたミンクは暑さの中で、息も絶え絶えとなり、荒い息をし、全く動かなくなっていた個体もいた。藻が生え、泥が溜まり、空になった水受けを必死で舐めようとしていた」――。アニマルライツセンターのスタッフは、大塚ミンクファームを視察したときの様子をこう話した。 毛皮農場では、動物たちの毛皮を取るために、残虐な方法で殺処分が行われている。動物たちの毛皮を傷つけないようにするため、ガス殺や肛門からの感電殺などの方法で殺され
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