その昔、スマートフォンなどが登場する以前、持ち運べる小さなモバイル端末を探し求める者たちに絶賛されたSHARPのザウルス、略してリナザウと言う端末が存在した。手のひらサイズの筐体でLinuxベースのOSが走っていると言う事で、有志によりカスタムロムが開発されるなど、一部のマニアの間で熱狂的な支持を得ていたように記憶している。当時の価格で8万円程度したと思うが、カスタムロムを入れてXサーバーを立ち上げるとWebを閲覧するだけでとんでもない待ち時間が発生する実用に耐えない端末であった。シリーズ製品はいくつか発売されたが、小さな筐体でLinuxが動作することにワクワクする人たちだけに受けた、一般受けしない製品としてひっそりとその歴史を閉じた。 それからどれくらいの月日が流れただろう、今ではRaspberry Piという基盤むき出しの素晴らしい製品が簡単に手に入る時代になった。入力装置やディスプレ