吉田泰則 ライフブランディング代表取締役 伊勢丹でメンズ館の立ち上げに参画し、伊勢丹メンズ館のバイヤーを務める。現在は独立し、男性専門ファッションコーディネートサービスを提供するライフブランディング代表。 この著者の記事を見る
吉田泰則 ライフブランディング代表取締役 伊勢丹でメンズ館の立ち上げに参画し、伊勢丹メンズ館のバイヤーを務める。現在は独立し、男性専門ファッションコーディネートサービスを提供するライフブランディング代表。 この著者の記事を見る
いよいよ大詰めを迎えたソチ五輪。この小稿が公開予定の2月20日深夜には、フィギュアスケート女子SPにメダルの期待がかかる浅田真央選手が登場する。 報道によると、浅田選手は今回、合宿地のアルメニアに日本から持ち込んだ炊飯器でご飯を炊き、日本の味で体調を調えていたという。この記事を読んで、浅田選手が数年前、中国でも炊飯器がらみで話題になったことを思い出した。 改めて調べてみるとそれは2010年9月のこと。同年2月のバンクーバー五輪フィギュアスケートペアで金メダルを獲得した中国の申雪・趙宏博選手が北京で開いた氷上結婚式に浅田選手は出席した。当時の会見で、二人への結婚祝いには何を贈るのかと尋ねられ、「日本から電気炊飯器を持ってきました」と答えたという。会見にはソチ五輪で引退を表明した「皇帝」ことプルシェンコ選手(ロシア)やバンクーバー五輪銅メダリストのロシェット選手(カナダ)など複数の有名選手が出
記録的な大雪が襲った2度の週末、各地の交通網は麻痺し、今なお孤立する集落があるなど深刻な被害が出ています。こうした自然災害の際にはいつもにも増してリーダーの動きは注目され、「その時」にどう過ごしていたか、どう対応したかが後にも続く話題になります。 多くの場合、リーダーは非難の声にさらされます。混乱の中、人々はストレスから不満の矛先を責任者に向けるからです。もちろん、中には少数の称賛されるリーダーもいます。 その差は一体どこにあるのか。 そんなことを考えていて、ある学校が公開した休校を知らせる動画とめぐり合いました。 この冬はちょうど米国でも同じように雪による災害が多く、その対応に追われる自治体や組織が多い中で、制作されたものでした。 この動画が、現在の非常時のリーダーシップを考える上でたいへん参考になりましたので、今回は、その動画を紹介しつつ、話を進めていきたいと思います。 ネット動画はア
いよいよソチ五輪です。世界の注目が集まる中、開幕前からすでに多くの人が現地から情報を伝えています。ソーシャルメディアが発達した今、競技はもちろんのこと、現地事情など競技以外の話題にも事欠きません。 ソチは2020年の東京五輪開催が決まって初めてのオリンピック・パラリンピック大会です。おそらく6年後に東京五輪が開催される時、今回のソチと同じように東京は世界から注目を集め、東京の情報が海外の人たちに伝えられていくことでしょう。 そう考えると、ソチ五輪に関する報道は宝の山です。東京五輪までに私たちは一体どんな準備をするのか、そのキーパーソンを決める都知事選で何を考えるのか。私たちにとっても重要な示唆がありそうです。 今回はそんなテーマを、いつものように動画を見ながら考えてみたいと思います。 ネット動画はアイデアの宝庫、それでは今週もいってみましょう。 トイレで注目を集めたソチ 1月下旬、ソチの「
製造業は「モノ」だけを売るのではない。 そんなフレーズが世の中に広まってから、もうどれくらいの年月がたっただろうか。 表現は様々だ。例えば、「モノだけではなくサービスとして売る」といういわゆるサービス業化の話もそうだろうし、「モノ作りではなくこと作り」というキャッチコピーもそれに当たるだろう。各社が競って取り組んでいる「ビジネスモデル作り」もそうだろうし、もう少し細かい話をすれば、「ハード(現物、実体)からソフトへ」開発工数の掛け方がかなり変化してきているということは、製造業に従事している内側の人間のみならず、おそらくは製品を手にする一般のユーザーにも感じられていることだろうと思う。 仕事柄、全国各地のメーカーの開発現場を回っている。そこでよく経営層の方々から、“日本の製造業が復活するための答え”を求められる。そして、特に多いのが、「これから日本の製造業は何を作っていけばよいか?」、そして
ヤマトホールディングスはこの夏、「バリュー・ネットワーキング」という新しい物流の形を提案しました。背景に何があるのでしょうか。 木川眞社長(以下、木川氏):「物流」は今後、過去にないほど注目されるはずだ。なぜ物流が注目を集めるのか。 日本はものづくりの国だ。第2次安倍政権が掲げた成長戦略の3本目の矢は、ものづくりの復活だ。そこで考えなくてはならないのは、なぜここ数十年、日本のものづくりが国際競争力を失ってしまったかということだろう。製品自体の魅力や品質が劣化したわけではない。為替の影響などで、ある意味でコスト競争力を失ってしまった。 では、コスト競争力を回復するために何が必要か。ものづくりのコストコントロール力を、今後さらに強化し価値を生み出すことは、私はもう限界だと思っている。それくらい日本の企業は徹底して製造原価をコントロールしてきている。原材料や部品の製造プロセスにおけるコストコント
ヤクルト・スワローズのウラディミール・バレンティン選手が今季55本目のホームランを打った。 シーズン55本の本塁打記録は、これまで、王貞治(1964年)、タフィ・ローズ(2001年)、アレックス・カブレラ(2002年)の三選手が達成している。残り試合数(22試合)を勘案すれば、バレンティン選手が新記録を樹立することは確実と見て良いだろう。昭和の時代からプロ野球を追いかけてきた者として感慨深い。 今世紀のはじめ、ローズ、カブレラの両選手が55本目の本塁打を放った前後の打席では、かなり露骨な四球攻勢が続いていた。その四球戦術のせいもあって、両選手は、王貞治氏の記録に並ぶところまではたどり着いたものの、ついに55というエポックを越えることはかなわなかった。 この時に大量供給された四球について、当時ダイエーホークスの監督だった王貞治氏が暗黙の指示を出していた旨を主張する人々が執拗に声をあげていた。
オリンピックは「スポーツの祭典」であると同時に「建築の祭典」でもある。東京に56年ぶりに建築の祭典がやってくる。それは日本の建築の力を世界に向けて発信する場であり、一般の人に建築の面白さを知ってもらう絶好の機会でもある──。日本の建築メディアの関係者たちは今、自分の生涯にそんなチャンスが訪れたことを神に感謝しているに違いない。 え、そんなこと言われてもピンと来ない? まあ、多くの人にとって「建築」や「建築家」は普段ほとんど意識することのない存在であろう。でも、オリンピック開催はまだ7年先。今から関心を持って見ていけば、2020年には相当の建築通になっているはずだ。その取っ掛かりとなるような記事をいくつか書いてみたい。 初回は、開閉会式などが行われるメーンスタジアム、「新国立競技場」だ。現在の国立霞ケ丘競技場を解体して、8万人収容の開閉式屋根付きスタジアムに建て替える。工事費は約1300億円
毎年、この季節が来る度に思うのだが、8月は話題が乏しい。 新聞雑誌をチェックした上で、ネット内もひととおり巡回してみるのだが、お盆休みに向かうこの時期、目に入ってくるのは既視感を覚えさせる話題ばかりなのだ。 で、テーマに困ったあげくに、毎年、甲子園の高校球児について書いている気がする。 もちろん、毎年書いているわけではない。 実際には、アタマの中で甲子園コラムの構想をあれこれと組み立ててみて、そのあまりの陳腐さに執筆を放棄する手続きが、毎年のように繰り返されているということだ。 なんだかうんざりする話だ。 マスコミの現場でも似たことが起こっている。 すなわち、不毛なネタ探しに無駄な労力が投入され、その一方で、日の目を見ない凡庸な予定稿が大量廃棄されているに違いないのだ。 夏の到来とともに、事件が減るわけではない。 なのに、8月のネタ切れは毎年同じようにやってくる。 理由は、取材すべき案件が
青写真を確認した堀越二郎が自分の机に戻り、着席後身をかがめて床のカバンから計算尺を取り出し、椅子を前に引いて作業を始める一連の動作の1カット。 飛行シーンよりもモブシーンよりも、その作画と動画に戦慄した。 スタジオジブリ最新作、宮崎駿監督の「風立ちぬ」は、ずばぬけた航空技術者であった堀越二郎を、ずばぬけたアニメ職人が描写するという職人映画だ。 もはや宮崎アニメと村上春樹作品は、新作がリリースされれば、人は皆なにがしかの感想なり批評なりを述べなければいけないような雰囲気になっている。誰からいわれたわけでもないのに、おのれの見解と立場を表明しなければいけないような圧力が、少なくとも私のTLには充ち満ちる。かくして多くの人は、他人の顔色をうかがいながら恐る恐るつぶやく。 求められてもいないのに。 いや、批評家や評論家の人はいいのですよ。それが仕事だから。 こう見えても私は本業でマンガ家をやってい
辻井:創業者であるイヴォン・シュイナードがよく言うのですが、「パタゴニアの製品は流行とは無関係だ。今見ても流行の最先端ではないし、10年経って見ても流行遅れでもない。そういうものを我々は目指しているんだ」と。最先端のファッションは3年後には最先端ではなくなるから着られなくなります。そうした、使い捨てのファッションとは無縁でありたいからです。 ブランドを壊すなんて簡単 誰でもできます アウトドア系ブランドは個性的なところが多いのですが、パタゴニアは孤高のイメージがあると言われています。何をやっても、パタゴニア的といわれる雰囲気さえありますね。 辻井:そうかもしれませんね。僕自身は、「ブランド」は意図して作れるものではなくて、僕たちが取ってきた行動の結果として「パタゴニア」というブランドが出来上がったという風に捉えています。今という瞬間は過去の集積であり、未来の出発でもある、というのと、ブラン
小平 和良 日経ビジネス上海支局長 大学卒業後、通信社などでの勤務を経て2000年に日経BP社入社。自動車業界や金融業界を担当した後、2006年に日本経済新聞社消費産業部に出向。2009年に日経BP社に復帰。 この著者の記事を見る
一体、何がすごいのか。非常時のリーダーに期待されている役割と条件が、彼女によって明らかにされたかのように感じられるからです。そのあたりを今回ご紹介しつつ、動画を見ながらさらなるヒントを探りたいと思います。 ネット動画はアイデアの宝庫。それでは今週もいってみましょう。 社長は謝るのが仕事です 航空機事故というのは、ほかの事件事故よりも複雑です。まず「関係者」があまりに多い。航空会社や空港や消防などはもちろん、事故発生国、運営国、乗客が国籍を持つ国、航空機メーカー等が含まれます。そして、用語も専門的で分かりにくい。 今回の事故について追いかけ切れていない人も多いと思います。 なので、事故の経緯についてはこちらにまとめました。 事故概要はもちろん、航空会社、空港、消防、FBI、病院、そして米国家運輸安全委員会(NTSB)の記者会見の動画や声明、段階ごとに注目された問題と、関連するネット炎上騒ぎな
相変わらず好転する気配のない日中関係。先ごろ中国政府が「問題を棚上げにすること」を条件に、日中首脳会談を提案し、日本側が拒否していたことが明らかになったばかりだ。 こんな状態が、かれこれ一年近く続いている。そんな中、私はずっと不思議に思っていたことがあった。日中の経済交流や人の往来はこれほど活発なのに、なぜ「日本のいいイメージ」は中国になかなか伝播していかないのか? インターネットがここまで発達し、情報量が増えてもなお、誤解が減るどころか不信感が増し、相互理解へと前進していかないのか? という素朴な疑問である。 情報の伝達手段に問題があるのだろうか? あるいは、日中関係に関しては、人から人へと「正しい情報」が伝わりにくい何か特別な理由でもあるのか? というのは、私はこれまで数多くの中国人と接してきたが、彼らの対日イメージがそれほど悪いとは どうしても思えないからだ。私が比較的親日的な人に会
来年に開催されるサッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会。その1年前にW杯の前回大会の覇者、開催国、そして各大陸の王者の計8カ国が開催国に集まって戦うコンフェデレーションズカップ(コンフェデ杯)──。 6月中旬から始まり、W杯本大会の展開を占う前哨戦として注目を集めたこの大会の決勝は、大方の下馬評通り、W杯前回大会優勝国のスペイン代表と次大会のホストであるブラジル代表が激突。接戦になるかと思われたが、予想外の3―0というスコアでブラジルが快勝し、コンフェデ杯3連覇を果たした。 この決勝を含めた世界の強豪国の戦いぶりは、詳細なデータがまとまってから振り返るとして、今回はグループリーグで3連敗を喫して大会を後にした日本代表のパフォーマンスを、データに基づいて検証してみたい。 2点以上を失うと試合に勝てない アジアチャンピオンとしてこの大会に参加した日本代表。W杯アジア最終予選を終えて休む時間
プロ野球の統一球の反発係数が操作されていた件は、既に周知の事実なのだと思っていた。 私自身は、もはや熱心なプロ野球観戦者ではないが、同世代の知り合いには、仕事に向けるよりも大きな情熱をこめてプロ野球を見ている男が何人かいる。 その彼らの口ぶりでは、今シーズンからボールが飛ぶようになっていることは、熱心なファンの間では、常識というのか、観戦の前提ですらあったようなのだ。 たしか、5月半ばごろだったと思うが、ボールについて以下のような会話をした記憶がある。 「オータニもフジナミも去年のボールだったら、もっと思い切ったピッチングができてるはずなんだけどなあ」 「……去年とボールが違うのか?」 「おまえ、気づいてないのか?」 「何が?」 「だからボールだよ。明らかに違うじゃないか」 「そうか?」 「どうせ上の連中がシーズン前に通達を出したか何かで、規格が変わってるんだと思うぞ」 「まさか」 「まさ
J・J・J(ジェジェジェ)。三陸の方言が大流行しています。NHKの朝ドラを見ない人まで巻き込んで、流行語大賞は決まりの声が上がるほどです。 ご覧になった方は、すでに経験済みでしょうが、「あまちゃん」を見るとその日が気分良くスタートできるのです。足取りまで、ブンチャ、ブンチャと。 その仕掛け人、クドカンこと宮藤官九郎さんは、劇団「大人計画」の脚本家。テレビドラマ「木更津キャッツアイ」がヒットして以来、テレビドラマ「タイガー&ドラゴン」、映画「少年メリケンサック」、歌舞伎「大江戸リビングデッド」など、ホームグランドである舞台以外の作品も多種多様です。熱烈なファンを持つ作家と言っていいでしょう。 クドカン作品の特徴 私もちょっとだけその1人ですが、作品の第1の特徴は、いい人ばかりが登場すること。見ていて不快になることがない。気持ちがジワッとあったかくなる、というものです。 いわゆる典型的なストー
平沼:そうですね。民主党政権時代には、「(エネルギーの)ベストミックス」という話が出ましたが、今の政権は具体的な言葉や政策をあまり出していません。 安倍晋三政権は、民主党時代に比べると「脱原発」には消極的に見えます。 平沼:ただ、自公連立政権合意文書では、「原発の再稼働については、国際基準に沿って安全第一主義を徹底した原子力規制委員会の専門的知見の判断による」としています。また、「省エネルギー、再生可能エネルギーの加速的な導入や火力発電の高効率化等の推進によって、可能な限り原発依存度を減らす」という内容もあります。両党で合意している事項なので、この方向は簡単には変わらないでしょう。 確かに文章を見る限り、民主党政権時代からほとんど変わっていないことになります。 平沼:文字上はそう読めます。でも、原発を可能な限り減らすということと、民主党政権が打ち出していた「脱原発」と、イコールなのかどうか
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