静かな作品です。 戦場や戦闘シーンもなく戦死した兵士を遺族の元に送り届ける、その様子を淡々と描いただけの内容。 それでいて観る者に様々なことを問いかけてくるようで心を揺さぶられます。 「テイキング・チャンス」ストーリー 2004年イラク戦争当時。デスクワークに従事する自分に対して忸怩たる思いを抱いていたアメリカ海兵隊中佐マイケル・シュトローブルは、送られてくる戦死者のリストに知り合いの名前がないかをチェックする毎日を送っていた。 そんなある日戦死者の中にチャンス・フィリップスという同郷の20歳の若者がいることを知りその遺体を遺族の元へ届ける任務に志願する。 飛行機や車を乗り継ぎ数日かけて故郷ワイオミングに向かうが、その途中の空港やハイウェイなど至るところで多くの人によって示される戦死者に対する敬意。 そんな光景を見るうちにマイケルの心も徐々に変化が現れる。 そしてチャンスの埋葬の日。デスク