そして、このバスチーこと、バスクチーズケーキもある日突然人気になり、今やすっかりスウィーツの定番となりました。でも、そもそもこのバスチーって、どんなスウィーツなんでしょうか? ベイクド(焼いた)チーズケーキで、表面が黒く焦げてればいいの? バスクと付くからには、スペインのバスク地方が発祥なんでしょうか? 「バスクにはバスチーがないらしいですよ」と野本やすゆきさん。聞けば、食通の聖地として名高いサン・セバスチャンのとあるレストランのレシピが人気となり、世界的に伝播したのだとか。なるほど、バスクに行ってもバスチーが食べられるとは限らないんですね。 「そして、表面が焦げているだけではなく、中がしっとりとしているのがバスチーの特長。一般的なベイクドチーズケーキは失敗すると中がパサパサになることが多いのですが、バスチーは短時間の強火で焼き上げるから、失敗しにくい。分量などもそれほど神経質に計る必要が