ミジンコのゲノム解読=甲殻類初、環境評価に応用期待−東京薬科大など国際チーム ミジンコのゲノム解読=甲殻類初、環境評価に応用期待−東京薬科大など国際チーム 淡水の湖沼などに生息するミジンコの全遺伝情報(ゲノム)を解読したと、米インディアナ大や東京薬科大などの国際研究チームが4日付の米科学誌サイエンスに発表した。甲殻類のゲノムが解読されたのは初めて。DNAのサイズは約2億塩基対と小さいのに、たんぱく質を作る遺伝子は少なくとも約3万900個と、これまでゲノムが解読された動物の中で最も多かった。 ミジンコは湖沼の食物連鎖の底辺近くに位置し、水中の昆虫や魚類にとって大事な餌となる。このため、長らく湖沼の環境を評価する指標とされてきた。東京薬科大の山形秀夫名誉教授によると、農薬などの化学物質がミジンコの遺伝子の働きに及ぼす影響を調べることで、環境への毒性をより正確に評価できる。同じ甲殻類のエビやカ