人間ドックのため9時以降は食事がとれないので、空腹しのぎにレイトショーを見てきました。これは、日本アニメ史に残る大傑作。ほとんど、ケチのつけどころがありません。今や、細田監督は、宮崎駿監督とならぶ、国民的アニメ監督の地位を確立したと言えるでしょう。 テーマは、恋愛、子育て、子供たちの成長と自立という普遍的なもの。これまでに多くの人間ドラマで描かれてきたテーマをとりあげるにあたって、細田監督が用意した決め球は、おおかみこども、というユニークな設定。この着想はすばらしい。何しろ、小さなころの、雪と雨の二人のかわいらしいこと。このキャラクターを見ているだけでも、幸せな気持ちになれます。舞台は、北アルプス?の大自然。風景美術もすばらしい。 導入部分の、花の一目惚れから衝撃の告白シーンまでのシークエンスでは、二人の日常が淡々と描かれますが、心理描写が細やかで、まるで小説を読んでいるかのよう。アニメで