松江市の遺跡から出土した弥生時代中期の板状の石に残されていて、文字だとすれば国内最古の可能性も指摘されていた墨書きのようなものは、油性ペンのインクでできたものだったことが奈良の橿原考古学研究所の調査で分かりました。 松江市の田和山遺跡から平成9年に出土した板状の石は、今から2000年ほど前の弥生時代中期にすずりとして使われていたと考えられていたもので、裏側に残された墨書きのようなものは、文字だとすれば国内最古の可能性も指摘されていました。 墨書きとみられるものの成分について、橿原考古学研究所の岡見知紀主任研究員が奈良先端科学技術大学院大学と協力して科学的に調べたところ、油性ペンのインクの成分が検出されました。 メーカーと製品まで特定できたということです。 松江市埋蔵文化財調査課などによりますと、この石の発見場所を油性ペンで書き込んだラベルをつけた際に、インクが何らかの原因で転写した可能性が