英文法用語の日本語はなんてむずかしいのだろうと感じさせられます。その最たるものが仮定法で、仮定法過去、仮定法過去完了、仮定法の1、仮定法の2などと分類を聞かされただけでうんざりします。これは英語を教える人々の感覚がおかしいことをよく物語っています。教わる方は、英語を使いこなすというスキルを身につけたいのに、教える方は、英語の分類・研究に携わる人のためのツールを押し付けようとしているのです。しかし、仮定法などと称されるIF構文が組み込まれているセンテンスの使い方は、実は単純明快で、George YuleのExplaining English Grammar (Oxford University Press)などは、こんなふうに説明しています(What以下の節の動詞の時制がポイントですので、最初の二つが現在形、最後が過去形であることに注目してください)。 (1)現実に軸足を置きながら、単に「こ