役所主催の異業種交流会で意気投合した工業デザイナーの大高氏とバネ職人の楓岡氏。バネという素材にデザイン的可能性を見出した大高氏が中心となり試行錯誤を重ねて生み出した商品です。 “町工場からデザインプロダクトへ!”今でこそよく聞かれる取り組みですが、このペーパーホルダーはまさにその先駆けとして成功を納めた商品で2000年から発売を開始しロングセラーとなっています。 発売当初は販売店探しもこの二人で行っていましたが、思うようにいかず、都内の数店舗で販売していました。 ある時、青山の小さなデザインショップで販売されていたペーパーホルダーが偶然ニューヨーク近代美術館「MoMA」のエージェントの目に留まることとなりました。秀逸なデザインに魅せられたMoMAのバイヤーはすぐにを販売を決め、またたく間に人気商品となりました。MoMA担当者曰く、ペーパーホルダーの扇型が「和」を連想することと、成型技術や美