自分が愛した商品なりブランドなりが、いつのまにか変節してしまって気に入らないものになってしまうことがある。多くの人に好かれるようになったはいいけれど、なんだかわけのわからないものになったり。そのあと、生き続けてくれればいいけれど、飽きっぽい大勢の人たちにつかまって振り回されたあげく、見るも無残な姿になることもある。 提供する人たちの視界には、きっと別のものがうつっているのだろう。前年比105%を達成しなければいけない。類似した競合品が出てきた。固定ファンはいいけれど、新規ユーザーが入ってこない。店頭をテコ入れしなければいけない。確立したブランドがあるから、これをベースに商品ラインを広げていこう、など。どれもよくわかる。 グループの大きさには閾値がある。たとえば企業の部署なんかだと、20人あたりを超えてきたあたりから制御が難しくなり、部員同士の相互作用が鈍くなってくる。会社レベルでいうと、1