「日本は元気がなくなってしまった」。電通の未来創造グループリーダー国見昭仁は、そう問題提起する。われわれビジネスパーソンは、これから何を考え、どう行動すればいいのか、そのヒントを探っていく。 行動を起こして失敗するリスクばかり見ていると、変化する力を失ってしまう 2010年4月に立ち上がった未来創造グループは、企業経営者の右脳を務め「アイデアを経営に注入する」ことをミッションとしている組織だ。クリエーター然としたルックスながら元銀行員というキャリアを持つ、未来創造グループリーダーの国見は、自身を「右脳のコンサル」と呼ぶ。 「全ての経営者は、夢と現実を行き来しているが、どうしても現実と向かい合う時間が増えていく。僕の役割は、経営者を現実にばかり向かわせず、夢の方に引っ張っていくこと」 国見が、さまざまな経営者と会話を重ねるうちに見えてきたのが「何もしないことのリスク」。現実を向きすぎていると