「ワークライフバランス」の推進が盛んに叫ばれている。だが、クリエイティブを生業にする人にとっては、どこか違和感のある言葉ではないだろうか? ワークライフ「バランス」とは、オンとオフを明確に分ける考え方だ。だが、ものを生み出す時間にオンもオフもない。よいものを生み出すためには24時間考え続けるし、いい企画のヒントはどこにあるかわからないから、いつもアンテナを張っていたい。趣味も遊びも家庭のことも、あらゆる体験が仕事に生き、生活と仕事が一体になって動き出してこそ、充実が感じられるというのが「クリエイター」という人種ではないだろうか。 震災を機に、働く拠点を見直す人や、男性で育休を取る人、複数の仕事を持つ人など、働き方のさまざまな実験やカスタマイズが試みられるようになり、働き方は多様化している。単なる「時短」や「効率化」じゃつまらない。働き方に創造的であることは、人生に創造的であること。今回の青