品田所長「やあやあ、平山君、最近流行りのケータイ小説を読んでいるとか……」 平山「はい。何事も勉強です。昨日は寝ないでヒット作を一気に読みました。あー疲れた」(平山が読んだ作品) 品田「感心、感心。で、どんなことが分かったの?」 平山「うーん……。あれって、本当に“小説”なんですか?」 人気のケータイ小説の代表作を読んでみた私、平山が気付いたことは、物語にいくつかの共通点があるということです。 【共通点】 実話をもとにした話で、主人公の恋人(または想いを寄せる相手)が最後に死ぬ。 主人公の人生が波乱万丈。インパクトのあるシーン(レイプ、自殺、妊娠、傷害事件、売春)が頻出。 ストーリーが大味。良く言えば分かりやすい。 主人公は悲惨な体験をしながらも、ポジティブに生きている。 品田「ふーん、おもしろいね。それで?」 平山「いまどきの女子中高生って強烈な刺激を求めているのかな? まだ若くて心が未