人的補償の男たち(3) 鶴岡一成(DeNA→阪神) 「球団から言われるまでは自分じゃないと思っていました」 2013年シーズン、横浜DeNAベイスターズのキャッチャーだった鶴岡一成は、36歳ながらキャリア最多となる108試合に出場した。しかし同年オフ、FA権を行使してDeNAに移籍した久保康友の人的補償のプロテクトから漏れ、阪神に移籍することになる。 2014年1月、人的補償で阪神に移籍した鶴岡 経験がモノを言うキャッチャーにおいて、36歳という年齢は必ずしもマイナスではないだろう。それだけに、結果を残したシーズン直後の移籍は本人にとっても予想外の出来事だった。 その後、鶴岡は2016年限りで現役を引退し、現在はDeNAの二軍バッテリーコーチを務めている。ハマのユニフォームに袖を通すのは、現役時代を含めると3度目(選手時代は1996年~2008年、2012年~2013年に在籍)。その間にト