今回の虫さんぽは上野編の第2弾をお届けします。前回は昭和20~30年代の出来事や作品にまつわる手塚治虫スポットを中心に歩きましたが、今回は主に昭和40年代以降の手塚スポットを歩きます。手塚先生がマンガ家仲間と共に描いた巨大壁画とは? 『陽だまりの樹』に描かれた上野戦争の遺構が現存する場所は!? すっかり春めいて散歩が楽しくなってくるこの季節、上野の森で歴史や芸術に触れながら、あの日の手塚マンガに思いを馳せるのもオツなもんですぞ~~~~~っ!! 巨大ターミナル駅・JR上野駅にはいくつもの出入り口がある。もっとも大きい正面玄関口とその横の浅草口、アメ横へ向かう場合は広小路口が近い。美術館・博物館・動物園へ行くなら公園口、西郷さんの銅像へ行くには不忍口が便利だ。そんな中で今回不忍口をスタート地点に選んだのは、この出口近くに大きなコインロッカーコーナーがあるからだ。 手塚先生が1974年に雑誌『週