今春に運営会社と名称を新たに開設した道の駅、丹後王国「食のみやこ」(京都府京丹後市弥栄町)が、初年度の入場者数の目標20万人を4カ月足らずで達成する華やいだ雰囲気の中、2004年の台風被害の損傷で11年間も放置された市所有展望台「丹後王国タワー」が、一層に異様な存在でイメージを損なう。その現状をリポートし、市の活用策検討の状況を伝える。 ■台風被害、板壁吹き飛ぶ 丹後王国タワーは1998年に完成した高さ約30メートルの円筒形建物で進入路からも一望できる。道の駅の運営会社「丹後王国」の渡辺秀信営業担当マネジャーは「目立つので、見かけた客が上がりたいと訪れる」と誘客の効果を話す。 近づくと外観は最上階の4階にガラスの外壁が残るが、板壁が吹き飛んだ3階から下は風雨にさらされ損傷が進み鉄骨に赤さびが目立つ。渡辺さんは「一目で長年、放置されているのが分かる。施設案内に載っており、利用できると思