2020年9月にJava 15がリリースされた。Javaのメジャーリリースのサイクルが半年ごとに変更されてから6回目のリリースである。この変更は新機能の継続的かつスピーディーな導入を目的としたもので、Java 15もその目的を達している。本稿ではJava開発者が意識すべき大きな「変化」を紹介する。 1.Java 15と本番環境への適用各メジャーバージョンで導入する機能を決定し、それがすべて揃ってからリリースしていた従来のJavaは、技術的難易度の高い変更があるとリリースが遅れがちになっていました。それに引きずられて、実装が完了した便利な新機能がプログラマの手に届くまで時間を要することがありました。この問題を解決し、継続的なJavaの進化を実現するため、2017年9月にリリースされたJava 9以降は半年ごとにメジャーバージョンがリリースされるようになりました。それらのライフサイクルは基本的