銀行での不正検知の精度向上へ 暗号のままデータ連携・機械学習ができるわけ TOP AI 銀行での不正検知の精度向上へ 暗号のままデータ連携・機械学習ができるわけ 近年、振り込め詐欺などの特殊詐欺は、認知件数、被害総額ともに減少傾向にあるとはいうものの、その被害総額は300億円を超えるなど、依然として深刻な状況にある。 このような金融犯罪を防ぐため、多くの金融機関では、AI(人工知能)を活用して、不正取引を自動検知するシステムの導入を検討している。AIの学習には大量の学習データが必要になるが、取引データには口座番号等の個人情報が含まれるため、他の銀行のデータを利用する事ができず、学習データとして利用できる十分な量の取引データを用意するのが難しかった。こうしたシステムの検知精度は、学習するデータの量に依存してしまうため、現在の機械学習技術では高い精度を実現することができていない。 こうした課題