個人投資家の株式ブームを狙って、インターネット専業証券会社の新規設立が相次ぐ。業界最大手の野村証券グループは、ネット専業のジョインベスト証券(東京都港区)を立ち上げ、5月からサービスを開始。岡三証券も今秋に「岡三オンライン証券」の営業を開始するなど、店舗営業が主力の従来型の証券勢がついに重い腰を上げる。 異業種からも続々と参入する。ネットのサーバーレンタル事業などを手がけるGMOインターネットはGMOインターネット証券(東京都渋谷区)を設立、5月12日から業務を始める。三菱商事も子会社を通じて参入し、6月から個人投資家向けに商品先物や株式などを一元的に取り扱う。 イー・トレード証券や松井証券など大手5社体制が確立したネット証券勢に、新興勢力はどう挑むのか。ジョインベスト証券は「例えば、あるファッションが流行すれば、それを手がける企業の情報を提供して株式投資で応援するというようなサービスで差