ITILを活用してITサービスマネジメントを改善できることは理解できても、問題意識が低く、自組織のあるべき姿がイメージできないケースは多い。ITILから生まれた規格であるISO 20000を参考にして、あるべき姿を描き出す方法を説明する。 前回は、ITサービスマネジメントに取り組むための動機付け・意識付けの手法として、SWOT分析の利用を提唱した。第2回では、SWOT分析を行った結果、効果的・効率的なITサービスマネジメントを実現するための成功要因として、ベストプラクティスであるITILの活用が導出されたことを前提として話を進める。 ITILの活用を検討するに当たり、「あるべき姿」をどのようにイメージしたら良いか、というのが今回のテーマである。あなたが所属するIT組織が、幸いなことに問題意識が高く、自らが向かうべき方向が明確に定義・共有されているのであれば、今回は読み流していただければ良い
がむしゃらに頑張ることが、モチベーションの高い状態と勘違いしてはならない。 やる気が、きちんと成果に結びついてこそ本物なのだ。 空回りしないためには、モチベーションの構造を正しく理解し、 その特徴を活かしたマネジメントが必要となる。 まずは代表的な「やる気の要因」からじっくり探ってみよう。 「良いやる気」と「悪いやる気」 「ITに関する新しい情報や知識を日々吸収させ、それを自身の技術力に確実に変換させることがマネジメントの大命題だと考えてきました。ですが、今日の講演を聴いて、その技術力の獲得も個々人の『モチベーション』がなければ、“絵に描いた餅”に過ぎないということがよくわかりました」−−。こう話しかけてきたのは、大手ユーザー企業の情報システム子会社のトップだ。 企業経営は今や情報システムと切り離しては語れない。情報システムの開発に実際に携わるのは現場のIT担当者であり、システムの質の善し
前回の「ストレージをデータ保護から理解する」では、ストレージの内部アーキテクチャ、データ保護、可用性、信頼性について解説した。今回は、ストレージの性能の考え方を解説する。 ハードディスクドライブの仕組みと性能の考え方 まず、ストレージの性能を理解するため、多くのストレージで記録媒体として採用されているハードディスクドライブ(HDD)の仕組みと性能の考え方について解説する。HDDは磁性体を塗布したディスク(プラッタ)を回転させ、移動するアームの先端に取り付けた磁気ヘッドによりデータを記録する(または読み取る)。プラッタは同心円状のトラックに区切られ、各トラックを回転方向に分割したセクタで構成される。なお、最近のHDDはプラッタの内周から外周にかけてトラックをいくつかのゾーンに分け、セクタ数を段階的に多く配置していくZBR(Zoned Bit Recording)方式を採用している。そのため、
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