先日、大学入試センターさんから厚めの封筒が届きました。 白澤社のメンバーにとって大学入試はもうン十年前の遠い思い出。 はてさて何でしょう?と封筒を開けてみると、公民の問題冊子とお手紙が入っていました。 なんと、小社刊『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』(E・キテイ著、牟田和恵・岡野八代監訳)が、平成二十七年度大学入学者選抜大学入試センター試験(追試験)の問題に使われていたというのです。 倫理の問4でした。 次の文章は、育児や介護などの営みを「依存者を世話する仕事」と呼んだ哲学者エヴァ・フェダー・キテイが、女性が直面する不平等について考察したものである。この文章を読み、ここから読み取れる内容として最も適切なものを、下の1-4のうちから一つ選べ。 このような問題で、『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』より第2章「脆弱性と依存関係の道徳」から引用がありました。 キテイ『愛の労働…』は、分厚い