少女:先生を見てると、物心ついたときから触れている私達の方がネットを使いこなしてない気がします。 司書:そうでしょうか? 少女:さっきもそうですけど、どこそこの図書館のアーカイブでこんな資料を見ることができるとか、教えてもらってばかりな気がして。 司書:それはたまたま私がその資料のことを知っていたからでしょう。 少女:そうかもしれませんが、「たまたま」じゃない気がするんです。 司書:では、こういうことかもしれません。インターネットを使い始めたとき「なんと便利なものだろう」と思いながら比べていたのは、足を運んで図書館や文書館へ行き、書誌やカードを繰り書架の前を行ったり来たりしながら文献を探すことでした。半日、時には何日もかかった作業が、すべてではないにしろ自室でほとんど数分でできる(ことがある)、という比較の仕方をしていたのです。 少女:私達にとっては、最初からそういうものというか、日常にな
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