「余命三年」や「桜井誠」を論拠として引用した問題*1で話題沸騰なJ・マーク・ラムザイヤー氏の慰安婦論文*2について、弁護士の堀新氏が感想記事をあげていた。 note.com 堀氏の重要な指摘が、契約において正確な説明がされていて慰安婦側が理解していたという主張が、論文の論証結果ではなく前提ということ。その主張が崩れれば、論文そのものが机上の空論として崩れていくことになるだろう。 もちろん堀氏も指摘しているように、騙されて慰安婦にさせられたという資料はあるのだが、ラムザイヤー論文はそうした事例に言及しつつ考察に反映していないようだ*3。 しかし、それとは別に気になる部分があった。 女性が借金のかたに売られるような、一般的には社会問題と考えられることを、ラムザイヤー論文では別の見解をとっているらしい。 労働条件や世間の評判について女性側が「リスク」を負っていることを認めつつ、その補償として前払