もはやジャイアントキリングという言葉が陳腐化するぐらいにJ1勢の敗退が連発してしまった天皇杯3回戦。リーグ戦から9人を入れ替える思い切ったターンオーバーをした浦和は、駒場スタジアムという準ホームで戦うことが出来たにも関わらず、ザスパクサツ群馬に赤っ恥の逆転負けを食らってしまった。 浦和がサブ主体とは言えさすがに力量に差がある対戦なので、自然と浦和がボールを支配する展開にはなったのだが、おっと思ったのは群馬の守備組織。DFの並びこそ5バックではあるが、オランダや柏のマンマークタイプではなくてW杯のコスタリカがやっていたような形で、5人が一直線に並んで積極的にラインを押し上げつつ、中盤の4人が緩めではあるがL字に並んでしっかりしたゾーン・ディフェンスを形作っていた。 攻撃時には浦和の3トップに加えて両サイドのWBが揃って3トップと同じぐらいの高さに上がってくるので、ボールが浦和側に下がると5バ