初版から47年。神の言葉に誤りはないとの立場をとる教会を中心に広く使われてきた「新改訳」聖書の新翻訳『聖書 新改訳2017』が発売された。2003年の第三版による部分的な改訂以来の全面改訂となる。句読点を含め聖書全体約3万節の9割以上を変更。さらに、現段階で最も原典に忠実な訳となるという。お茶の水クリスチャンセンター(東京都千代田区)で10月11日に開かれた発表会では、翻訳編集委員長の津村俊夫(旧約聖書学者、聖書宣教会・聖書神学舎教師)、旧約主任の木内伸嘉(旧約聖書学者、東京基督教大学教授)、新約主任の内田和彦(新約聖書学者)、日本語主任の松本曜(言語学者、神戸大学教授)の各氏が、新訳の意義、変更点、特徴などを解説した。 信仰義認、神への「恐れ」強調 宗教改革500年 プロテスタントの伝統に従って 新改訳聖書は1960年代、「聖書信仰」運動の高まりと共に「聖書は誤りのない神のことば」と信じ