はじめに - 日本学術会議の独立性 前回の記事はそれなりに大勢の方に読んでいただけたようです。これについて 「日本学術会議は国の機関である以上、民主主義的な観点からのコントロールがまったく及ばなくてもいいのか?」 「国民の税金を使っているのだから、何らかの外部からのチェックが必要ではないか」 「総理が会員の任命拒否もまったくできないとなると、国民に選ばれたはずの政府が何も言えないことになってしまうのでは?」 ・・などという意見もいただきました。 まず整理すると、内閣の指揮監督を受けることなく、内閣から独立して職務を行う日本学術会議の位置づけを踏まえていうならば、時の政権の方針で日本学術会議の組織がむやみに左右されるべきではないことから、総理は、推薦された会員の任命を原則として拒否できないと考えるべきである…という考えは、前回説明したとおりです。 外部のチェックが必要なのは事実 ただ逆に、政